■基礎コンクリート打設について
 RC造の建築物にとって躯体をつくるコンクリート工事は大切な工程のひとつです。そのなかでも基礎コン
 クリートは文字通り建物の基礎となる部分ですので特に重要な工程といえます。耐力上多くの鉄筋が配筋
 されており、コンクリートの打設量も大きなものとなるので、工事の難易度は高くなります。
 また、現場打ちコンクリートは生ものであり、コンクリートの調合やその日の天候、人員配置や施工手順など
 によって出来が左右されやすいものです。よって均一かつ所定の性能を確保するためには、綿密な施工計画
 をたてて正しい施工管理を行うことが必要となります。

 ~というわけで、ここでは日ごろ見えにくいその施工過程を紹介します。

 建築場所は国道122号線(北本通り)
 片側3車線通り沿いで非常に交通量が多いです
 
 3車線のうち1車線を通行止めにして
 コンクリートミキサー車(上)と圧送車(下)を配置します
 
 コンクリートミキサー車(左)から圧送車(右)へ
 コンクリートを流し込みます
  
 敷地の目の前には歩道橋があるため
 圧送管は歩道を横断させます
 
 敷地の奥のほうからコンクリートを打設しはじめます
   
 コンクリートを打設すると同時にバイブレーター(写真中央)
 で振動を与え、コンクリートが区間全体に行き渡るようにし
 ます
   
 打ち込み当日は強風であったため、コンクリート打設前に
 はいった木の葉や紙くず等を取り除きました
   
 スラブへコンクリートを打設した際に柱の主筋などへはねて
 ついてしまったコンクリートはブラシできれいにおとしていき
 ます
   
 柱直下のフーチングへコンクリートを打設していきます
   
 生コン供試体採取立会いです
 左-スランプ、手前-生コンに含まれる塩化物の測定器
 奥-空気量の測定器、右-供試体、となります
   
 検査の結果を黒板に記入し、確認のための写真をとります
 この日は全部で6回同じ検査をしました
   
 フーチングは高さがあるので、2回くらいにわけて
 コンクリートを打設していきます
   
 いよいよスラブへコンクリートを打設していきます
   
 打設したあとは左官職人が金ゴテできれいにならしていき
 ます
   
 一番広い区間のスラブコンクリートを奥から打設しはじめて
 手前に移動しながら打設していきます
   
 最後に建物入り口付近を左官職人がならして完了となります
   
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